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示談交渉人 甚内たま子裏ファイル - Season 1 Episode 2 第2作「事故死の夫に保険金はゼロ? 戸籍を失った男と臨月の妻が隠す過去…人情保険屋たま子が命がけの救出劇」(2002年)
二重衝突事故現場へ駆けつけた甚内たま子(渡辺えり子)と九条(北原雅樹)は、ライバル会社の立木美帆(洞口依子)たちが既に調査を終えていたのに驚くともに、タクシー側には過失が無いと査定通告をする美帆に怒りを感じた。トラックの保険会社はたま子、タクシーは、立木の担当だったのだ。実況検分では、運転手・亀山(掛田誠)と客の山口(田中哲司)が乗るタクシーに福田治繁(長谷川哲夫)運転する1台目のトラックが追突し、柿崎(中里栄臣)運転の2台目のトラックがその事故車に衝突したというのだ。その際、トラック運転手の福田が死亡した。路面は事故当時の大雨で洗われていたが、納得がいかないたま子は警察がマーキングした個所を始め広範囲を調査し、其処に虹のように光る何かの破片とオイルの痕跡を発見、カメラで記録した。福田家の葬儀に参列したたま子は、運送会社社長の駒田(上田耕一)に、今回の事故は同僚間の勤務中に起きた事故、つまり「同僚災害」になり任意保険は免責になることを報告。保険金が下りないと知って激怒する駒田は全車両の契約打ち切りを通告してきた。今まで真面目に働き死亡した福田に、保険金が出ないのも不公平との思いから、たま子は悩み抜いた末「共同不法行為」という形で自賠責の保険金が払えないかと考え、綿密な再調査を開始。さらに未亡人となった康子(柳川慶子)に全額を支払うために、子供達全員の相続の拒否を薦めた。だが、調査が進むと次々と意外な事実が判明して…。今回は事故の謎解明はいうまでもなく、その事故のシーンが圧巻だ。今までに無い事故シーンの演出を!とのプロデューサーの一声で収録は郊外某所で3日間にわたり行われた。雨降らし用大型車両1台、大型トラック2台にタクシー1台を使い、映画を凌ぐ迫力が収録出来たという。さらに多感な年頃の息子との問題をちりばめ「家族とは?」を考えさせられる盛りだくさんの内容となっている。それぞれのエピソードと愛たっぷりの展開は、渡辺えり子ならではの味付けになって、物騒なニュースばかりの昨今、一時の癒しを提供してくれる。